多くの日本人に愛される「桜」。
お花見を楽しみにされている方も多いですよね
桜の開花は、毎年気候の影響により多少前後するものの、
中国地方ではだいたい3月の下旬からです。
今回は、桜の魅力の一つ、「香り」の効果についてご紹介したいと思います。
桜のあの上品な香りの正体は、クマリンと呼ばれる物質です。
クマリンは生の花や葉の中で糖と結合した状態で存在しているので、
生の花や葉の状態ではほぼ香りはしません。
しかし、生の花や葉を塩漬けなどにすることで、
桜が持つ糖分が塩と反応して分離し、クマリンが生成されます。
これが桜餅や桜茶などの香りの素となっています。
クマリンには、抗菌作用、リラックス効果をはじめとした鎮静作用、
咳止め作用、二日酔い防止作用などがあると言われています。
また桜の木は、フィトンチッドという香気成分を発します。
フィトンチッドとは、樹木が自分自身を守るために
葉や幹から放出している揮発性の物質の総称で、殺菌作用をもちます。
この物質を人間が吸い込むと、気分が落ち着きリラックスし、
ストレスの軽減にもつながると言われています。
満開の桜の花を眺めるだけでなく、香りを感じて、
そして味覚で楽しんで、よい春をお過ごし下さい