民医連の薬剤活動では、薬のありかたを見つめ、患者のみなさまの生命を守る医療を続けるために、様々な委員会を立ち上げ、医薬品の安全性、有効性、経済性など情報収集や情報交換を積極的に行っています。
また、患者の立場に立てる薬剤師をめざして様々な研修・交流の機会があります。さらに、春と夏の2回、高校生を対象に薬局の現場で体験していただく「高校生1日体験」を実施しています。
岡山県民医連薬事委員会は、医薬品を巡る情勢を理解・共有し、安全で有効な薬物療法をめざす取り組みを行っています。また、院所経営にも貢献できるよう、岡山民医連事業協同組合と協力し、メーカー交渉なども活発に行っています。後発品の新規選定においては、生物学的同等性や安定性などの資料を比較し、患者に安心して服用していただける品目の選定を行っています。さらに小委員会として「新薬評価委員会」「副作用モニター委員会」を置き、これらの活動を通じて所属薬剤師の総合的な力量アップに努めています。
次々と開発される新薬が、すべて既存の薬剤より優れているとは限りません。私たちは新薬に対し、開発時データや企業宣伝を独自の手法で総合的に評価し、薬剤の本質に迫り、採用判断や安全な使用に貢献できるよう努めています。岡山県民医連は、全日本民医連新薬モニター制度にも参加し全国へ情報を発信しています。
副作用モニター委員会を隔月開催しており、病院や調剤薬局からの副作用情報の収集、分析、評価を行い、情報発信とともに、全日本民医連副作用モニター制度に報告を行っています。全日本民医連副作用モニターに全国から寄せられる症例は年間2,500件にのぼり、注意喚起が必要な症例について、全日本民医連機関紙に掲載し、薬の安全な使用に努めています。
薬剤師としての知識・実践力を養うと同時に、患者に信頼される医療人としての成長を目的とした研修を実施しています。入職1年目の全国での新人薬剤師研修や毎年中国四国地区での薬剤部門交流会、2年に一度の他職種との学術・運動交流集会など経験年数に応じたさまざまな機会があります。
薬剤師を取り巻く状況は刻々と変わっていきます。そうした変化に柔軟に対応できる薬剤師の養成も大きなテーマです。
春と夏の2回、高校生を対象に病院や薬局で薬剤師がどんな仕事をしているのかを実際に現場で体験していただく「高校生1日体験」を実施しています。取り扱う薬の種類の多さや錠剤・カプセル・粉・水・軟膏といった形状の違いを学んだり、薬を患者に手渡すまでのプロセスなどを実体験していただいています。また直接、薬剤師に質問したり、仕事のやりがいなどを聞けたりする機会として大変好評です。
将来を担う高校生に、薬剤師への理解と関心を寄せていただくために取り組んでいます。
全国規模で開催される野球・ソフトボール・テニス・ボウリングなどの行事に岡山県民医連として参加しています。また、芸術鑑賞・スポーツ観戦などの各種助成制度などと共に各事業体独自の慰労金や休業保証金などの共済制度があります。 スポーツや文化活動はワーク・ライフ・バランスの観点からも大切な意味を持っています。