こんにちは
すっかり寒くなってきましたね
岡山では紅葉のピークですが、もうすぐ冬がやってきますね
さて、11月23日、勤労感謝の日に東京で 「国民の医薬シンポジウム」 が開催されました
内容は、「イレッサ薬害訴訟における国・企業・関係学会の責任」です
まず、イレッサ薬害被害者の訴えとして、被害に遭われたご本人の体験談を聞きました。
そして、弁護団の先生による、この訴訟の経過と問題点についての報告がありました。
最後に、弁護士、被害者、医師の3者による鼎談(ていだん)が行われ、
企業や関係学会の事情について触れるなど、非常に難しく、シリアスな内容でした
この問題についてはこれまでニュースで報道される程度しか知りませんでした
ですので、詳しい経過はこのとき初めて知ったのですが、
一番胸に響いたのは、遺族の方がおっしゃっていた内容でした。
それは、『抗がん剤というリスクが高い薬を使っていたのだから、被害ばかりを訴えることはできない。
しかし、当時は薬を使用する前に副作用のリスクを説明した上で患者や家族に同意を得るというインフォームド・コンセントがまだなかった。
夢の薬という広告がされていたこともあり、大きな延命効果を期待してしまった。
“投薬”のあり方を今一度考えてほしい』 との訴えでした。
薬には功罪があり、そのバランスが悪く、害のほうが大きければ問題です。
もしも、大切な人や自分が薬で苦しむことになったら・・・と考えると、どうでしょうか?
遺族の方、被害者の方の訴えはごもっともだと思いました
先日の判決では原告が敗訴でしたが、この争いはまだまだ続きます
今ではインフォームド・コンセントは当たり前になっていますが、
薬の効果だけではなく副作用も含めて、きちんと情報を伝えることは大切だと痛感しました
このような事例を心に留めて、業務に励みたいと思います