残薬はありませんか?(2023年04月12日)
今月の健康便りのテーマは、「残薬」についてです
残薬(ざんやく)とは、医療機関から処方された薬を飲み忘れたり、
飲み残したりして余った薬のことです。
厚生労働省の調査によると、対象者のうち、約90%の人が残薬を持っていて、
約55%の人が医薬品が余った経験があると回答しています。
残薬は薬の適正使用や医療費の観点から社会問題の一つとなっており、
厚生労働省の資料によると残薬の金額は年間500億円にもなると言われています。
医療費の約3分の1以上が公費でまかなわれていることを考えると、
年間に多額の税金が薬の飲み残しという形で放置されたり、
ごみ箱に消えたりしているともいえます。
薬が適切に服用されていないと十分な治療効果を得られず、
体にとって良くない状況になったり、治療期間が延長してしまうことがあります。
また、ご自宅に残薬があると、飲み間違いや誤飲の原因となってしまいます。
薬を飲み残す理由は、飲み忘れが積み重なった(67.6%)、
自分で判断し飲むのをやめた(21.5%)、
新たに別の医薬品が処方された(21.5%)、などです
【平成25年度厚生労働省保険局医療課委託調査「薬局の機能に係る実態調査」より】
ご自宅に残薬があれば、かかりつけの医師や薬局の薬剤師に相談しましょう。
薬局を活用して残薬を見直すことにより、
処方日数の調整(再利用)や、飲み忘れ対策等が可能な場合もあります。
残薬確認や相談には、持参した残薬だけでなく
薬局が持つ過去の記録も使用しますので、
普段調剤を受けているかかりつけ薬局でお願いしましょう。
(※薬を買い取ったり、返品できるわけではありません)
花粉症対策(2023年04月10日)
こんにちは!虹いろ薬局高島店です。
春の日差しが暖かく、過ごしやすい日が増えてきました
この時期、多くの人を悩ませている花粉。
今年はとても飛散量が多く、
『この10年で最多』とニュース等で聞かれた方も多いのではないでしょうか。
私も花粉症に悩まされている一人で、今年は特に症状がひどいように感じます
さて、そんな花粉症ですが、みなさんしっかりと対策は出来ていますか?
花粉症の症状を軽くするためには、
治療だけではなく、花粉を体内に入れない工夫が必要です。
外出時
地域によりますが、花粉は1日のうち、
13時~15時頃をピークに飛散すると言われています。
外出は、なるべく花粉が多い時間をさけるようにしましょう。
また、帽子、眼鏡、マスクなどを身に着けて、
なるべく花粉が体内に入らないように心掛けましょう。
コートはつるつるした素材のものを選ぶと、花粉が付きにくくなります。
家に入るときは、外で体を払って、
花粉を落としてから入るようにしましょう。
手洗いうがいは花粉症対策としても有効的です。
家の中
なるべく窓は開けないようにしましょう。
掃除機や拭き掃除などをこまめに行うことも効果的です。
布団を干すときは、布団乾燥機を使用するようにしましょう。
どうしても外に干さなければいけないときは、
午前中など花粉の少ない時間に干すようにしてください。
スギ花粉のピークは、もう少しで終了と言われていますが、
今年は飛散量が多いため、ピーク後も油断は禁物です
また、3月下旬から4月上旬にかけてはヒノキの花粉がピークを迎えます。
症状を軽くするためにも、今後も花粉症対策をしっかりと行って、
花粉症シーズンを乗り越えましょう
マスクの着用について(2023年03月27日)
マスクの着用は、「屋内では原則着用」となっていましたが、
令和5年3月13日から個人の判断が基本となりました。
虹いろ薬局では、薬局内での感染を広げない為に
引き続き職員のマスク着用を継続しております。
薬局には高齢者や基礎疾患を有する方、妊婦の方等、
重症化リスクが高い方が来られます。
そうした方達への感染を防ぐため、またご自身への感染を防ぐためにも
来局される方には引き続きマスクの着用をお願いしております。
みなさまのご理解、ご協力をお願いいたします。
話は変わりますが、
虹いろ薬局本店に、ミールタイム2023年春号が届きました。
旬の食材を使ったレシピや
糖尿病、脂質異常症、逆流性食道炎、腎臓病の方向けの
栄養成分早見表などが載っています。
本店の待合いのテレビ右側のスペースに置いておりますので、
気になる方はどうぞご自由にお取りください。
シマノジャパンカップ投げ釣り選手権(2023年03月27日)
こんにちは。虹いろ薬局 駅元店です。
待ちに待った釣り大会、今年はやっと参加ができます。
コロナ禍のため3年間開催されず、そして昨年は抽選漏れでした
しかし今回は5年ぶりに参加ができ、とてもわくわくしています!
優勝してから11年がたってしまい、最近では1回戦敗退が続いています。
今年こそは1回戦突破を目指して頑張ります
わたしにとって釣りは大事な心のお薬です。
皆さんも時候が良くなってきた今、体を動かしてみてはいかがでしょうか。
リフレッシュをすることが病気の予防につながりますよ
桜の香り(2023年03月08日)
多くの日本人に愛される「桜」。
お花見を楽しみにされている方も多いですよね
桜の開花は、毎年気候の影響により多少前後するものの、
中国地方ではだいたい3月の下旬からです。
今回は、桜の魅力の一つ、「香り」の効果についてご紹介したいと思います。
桜のあの上品な香りの正体は、クマリンと呼ばれる物質です。
クマリンは生の花や葉の中で糖と結合した状態で存在しているので、
生の花や葉の状態ではほぼ香りはしません。
しかし、生の花や葉を塩漬けなどにすることで、
桜が持つ糖分が塩と反応して分離し、クマリンが生成されます。
これが桜餅や桜茶などの香りの素となっています。
クマリンには、抗菌作用、リラックス効果をはじめとした鎮静作用、
咳止め作用、二日酔い防止作用などがあると言われています。
また桜の木は、フィトンチッドという香気成分を発します。
フィトンチッドとは、樹木が自分自身を守るために
葉や幹から放出している揮発性の物質の総称で、殺菌作用をもちます。
この物質を人間が吸い込むと、気分が落ち着きリラックスし、
ストレスの軽減にもつながると言われています。
満開の桜の花を眺めるだけでなく、香りを感じて、
そして味覚で楽しんで、よい春をお過ごし下さい